暴走族に恋した私
そして、由奈が何かを言い返すと、白石ユリナが頬に平手打ちした。
由奈は驚いた表情になり、赤くなった頬を抑える。
「アイツ・・・。」
仁は、飛び出そうと考えた・・・けど、由奈は白石ユリナに負けじと言いかえした。
「嘘だね。」
「皆そんなこと言わない。」
由奈はそう言い切ると、白石ユリナは図星で顔が赤くなっていく。
そして、由奈の両肩を掴んだ。
「何よ、本当は私はあんな奴ら嫌いなんだから。」
「あんな性格悪い人たちなんて、嫌いだもん。仁も大嫌いっ!!」
白石ユリナの叫ぶこえが、しっかりと聞こえた。
仁は、大きな声でため息をつく。
幼馴染からこんなふうに言われて、少し傷ついた。
新は白石ユリナを見て、やっぱりな、と心の中で呟いた。