神様の憂鬱
天歌のところにでも遊びに行こうかな。

でも、紗良奈が起きてきてボクがいなかったらまた怒るかな。

ふむ。

紗良奈が起きるまでに帰ってくればいいだろう。

最終的にはそう決めて、ドアの隙間から覗いてみようと思った。

すると、近づくにつれて微かな物音が聞こえる。

起きているのかな?

「紗良奈ー?」

ドアを開けて、小さな声でささやいてみた。

真っ暗な部屋の中、ベッドの上に人影がぼんやりと浮かび上がっている。

「起きてるの?」

声をかけてみるが、ぴくりとも動かない。

寝ぼけているのだろうか?

足音を忍ばせて近づいてみる。

彼女は背中を壁に預けて、真っ直ぐに宙を見つめていた。

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