神様の憂鬱

神様の親切

ようするに、ボクが紗良奈に信用されればいいわけか。

ベッドに横たわる紗良奈を眺めながら考えた。

人間が大好きで、いつも見ている天歌が言うのならば、それは間違いないだろう。

でも――

どうやればいいのだ?

人間に信用されるためには――。

もぞもぞと紗良奈が布団の中で動いた。

瞼がぴくぴくと痙攣して、ゆっくりと開く。

ベッドの脇に肘をついて見ていたボクと目があった。

最初は、よくわからなかったのかもしれない。

二、三度瞬きを繰り返し、目を閉じてまた眠ろうとしているようだった。

けれど数秒後、がばっと跳ね起きて、

信じられないものでも見つけたような眼差しをボクに向けた。

< 110 / 200 >

この作品をシェア

pagetop