神様の憂鬱

第2戦

翌日、社の上で小鳥と遊んでいると、天歌がボクを呼んだ。

ついさっきまでは隣で琵琶を弾いていたのに、いつのまにかやめていたようだ。

「主様、娘が参りましたわ」

そう言って、細い指を宙に浮かべた。

その先には、どうやら昨日の娘。

真っ直ぐこちらに向かって歩いてくる。

「今日は、失敗なさらぬように」

「わかっているよ」

周りを飛び回っていた鳥たちに別れを告げ、地上に降りる。

「やぁ、また会ったね」

後ろから話しかけると、彼女はびくっと身体を震わせた。

ボクの顔を見るなり、昨日のように逃げ出してしまう。

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