元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー







「め、ぐる…」


もう、いくら名前を呼んだって



彼女の目に、私が映ることはない。





全部、嘘だったんだね。


私が友達だと言ったときも。


めぐるは、私をどう見ていたの?





__私、もういらない?







「あんたとなんて、顔も見たくない。……さよなら。」





_プツン



何かが、切れる音がした。






そっか、そっか。






私はもう、必要ない。


たった一人の友達。


私の、唯一無二の人。





彼女が私にくれた”愛情”は、偽物だった。




__私の胸の中に大事に仕舞った四葉のクローバーは、音もなく、静かに静かに枯れた。












私の中の、何かが壊れ、そして終わったら。




























___『わたし達、友達だよ!ずっと、ずっと一緒!』


































心の奥底で、あの時の言葉が聴こえたような気がした。































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