恋愛応援部

4

「……柳」
僕は少しばれたという気もしていたが顔色1つ買えない勘月さんを見てすこしほっとした。
「柳ー!あんたも参加してよ」
「何に?」
「恋愛応援ゲーム!」
「あぁさっき話してたことねー」
やっぱり聞かれていたようだ。
しかし、僕にはどうして勘月さんが柳なんてさそったのか不思議にも思えた。
「じゃあいまッキーも誘おう!あいつ女相手すんのヘタだろ?」
「いいわね!いまッキーも誘って誘って」
事ってものはまたたくまに広がるものだ。
僕が一言も意見を言わない間に柳と勘月さんは話をまとめた。
僕は少し嫌な気分になっていたが、威槙くんならいいかと心をなぜ下ろす。
威槙 壱僕と柳の同級生で、彼もまた生徒会メンバーであった。
勘月さんは早速連絡を取ろうと携帯電話を取り出し電話をかけはじめた。
「あ、いまッキー?あのね今皆で恋愛応援しようって話してたんだけど……アンタも参加しましょう!」
何やら喋っているようだが僕の耳には聞こえない。
「いいわねー分かった……いいってー」
「本当ですか?無理やりじゃ……」
「まー無理やりもよしのうちってね!」
「何その方式?」
僕は勘月さんのあまりにも無理やりな仕方に呆れながらもこのままではいいのかと少し悩んでもいた。
「じゃー恋が叶いますよーに!」
「恋が叶うよーに!」
「こ、恋が叶いますよーに!!」
僕と勘月さん柳は妙なことから誓いをたててしまた。
こうして僕らは恋愛を助けあうことになったのだが、これが僕にとってとんでもない騒ぎを起こすことになるのだ。





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