弁護士シリーズ作品第1弾! 『身勝手な弁護士』



無理に決まってる…

こんな泣いてる顔を見られたくない…



私はいつからこんなに晧覬を好きだったんだろう?

私はどれだけ独占欲が強いんだろう?

どれだけ嫉妬深いんだろう?


晧覬に彼女が居てる事なんて初めから分かってた事なのに…

何も聞きたく無いし何も知りたくない…



私はそぉ~っと立ち一目散に階段の方へ走ってかけ降りた。


こんなに走ったのは本当に久し振りだったけど…

地下鉄に乗るよりタクシーで帰る方がいいと思ってすぐにタクシーを止め乗り込み行き先を告げた。



家には帰らず…


私は海に来てた。

一人ボ~っと海と空と睨めっ子。



携帯に着信が何件も入ってる。

見なくても誰だか分かるし出たくない。

メールも何件も入ってるけど誰からか?見なくても分かってるからほっとく事にした。



綺麗な真っ青な空…

綺麗な海…


飽きる事なくずっと空と海を眺めた。



気が付くとお昼すぎに成ってた…


さすがにお腹が空いてしまって…
こんな時でもお腹は減るんだ…
と感心してしまった



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