はじまりはあの時から。
周りからは


「青春ねー」


「私もあんな時期あったのかしら」




なんて声が聞こえてくる。



うう。



こんなとこでするんじゃなかった



「ららからキスされるとか、俺死にそう」



「し、死にそうって



やめてよー」



「いや、本気で嬉しいから。



またしろよ?」



そう言って顔を近づけてくる魁斗



そんなことされたら、一段と胸の高鳴りも大きくなる



「それはどうかな」



曖昧に答えた私の手を少し強く魁斗が握りしめた




私もそんな魁斗の手を握り返す



「ぜってえららと結婚するからな」



「うん、約束だよ」
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