はじまりはあの時から。
「いい加減からかうのやめてください


本当に迷惑です」



どうしてよりによって私をターゲットにしたのかわからない。



すると魁斗は私の髪をしゅるっとすくい上げて、髪にキスを落とした



なに。なんなの?


なぜか心臓がドキドキしている



こんな経験はじめてだから。



「俺は、お前に本気だから。


お前が笑顔でハンカチ拾った俺にお礼言った時、こいつのそばにずっといれたらいいのになって思った



マジだから俺。


絶対俺のこと好きにさせてやる。


覚悟しとけよ、らら」



はじめて名前で呼ばれたことと、その真っ直ぐな目に思わず胸が高鳴った



「じゃーな」


そう言って魁斗は帰っていった
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