中距離恋愛
やばい…、ヤバイ…、YA BA I…、
どうしよう…。

「夏帆、行こう。そろそろ帰るよ」
左紀に声をかけられて、現実に戻った。

どうしよう…
いま、私、完全に固まっていたよね…
絶対、変な人って思われたよね…
どうしよう…

とりあえず…

とりあえず、
頑張って笑顔を作って、
「全国大会、頑張ってくださいね」
剛にそうエールを送った。
そして、
「じゃあ、さようなら」
と挨拶をして、左紀の後を追いかけた。

「ありがとう。
さようなら、…またね」
その時彼が、私の背中にそう呟いていたなんて、
左紀を追うことに夢中になったいた私は知る由もなかった…

そう…
これが、私と剛の最初の出会い。



ちなみに、その年の全国大会でM中は、ベスト8まで勝ち残った。


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