夏は恋する季節


時計台の下



まわりにはカップルで溢れている



あたしはマフラーに顔を埋めながら息を静かにはく



「先輩、顔あげてください!」



その言葉にあたしはゆっくりと顔をあげる



「心也…くん」




心也くんは目を潤ませていた




どうしよう…



「先輩」



心也くんが白い息と共に声をだした















「俺に告白されて、嬉しかったですか?」















「もちろん!」


















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