夏は恋する季節


「ねぇ、なんでここってわかったの?」




あたしは了の方を向かずに聞く




「なんとなく、てのは嘘で、俺が来たいって思ったから」




了ははっきり、力強く答えた



「ありがとう」



あたしは気がつくとそんな言葉を発していた



「俺も」



了がこっちを向く




「え?」




見つめあう、絡めあう視線






「俺と出会ってくれて、ありがとうな」






ぎゅっ、と繋がれた手が強く握られた




ぎゅっ、とあたしも握り返す




< 216 / 218 >

この作品をシェア

pagetop