甘党悪魔のお嫁さん

キキィィイという耳障りなブレーキ音が響いて。

私の視線は宙へ向けられた。
朝の太陽がギラギラと輝いている。
目が眩んだ。
頭に血が上る。

私の足が地面についた。
…私、生きてる?

「あれ?」

生きてる…んだ。
何がどうなったのかわからないけど、とりあえず助かってよかった。

「ダイジョウブですか?」
「ひゃあっ⁈」

気づいたら、私の後ろに人が立っていた。全然気づかなかったよ…。

「そんなにオドロキますか?」
「す、すみません」

だ、誰だろう、この人…。
明らかにおかしい人っぽい。
ストライプのシャツに、ドッド柄で膝丈のズボンに深緑の靴下…。
シャツの上に暗い茶色のコートらしきものを羽織ってる。

「ケガはないですか?」
「だ、大丈夫ですっ…」
「そうですか。では」

その人は建物の影に姿を消した。


< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop