夢のような恋だった

サイちゃんからも、琉依ちゃんの携帯番号とメールアドレスが書かれたメールが届く。

【ありがとう。今すごく忙しくなってしまったので、仕事が落ち着いたら連絡してみるね】

私の返信に、ガンバレを表すかわいい絵文字が返ってきた。
この辺りはイマドキの高校生っぽいなぁなんて思うと和む。


そして三日目の朝。
私はパソコン画面の前ではーっと息をついた。

「よし、出来た」


ずっと画面ばかり見ているから目がチカチカする。頭痛もしてきて、この三日間は薬のお世話になりっぱなしだった。


「印刷して確認しようかな。頭痛い……」


これ以上画面見ていたら吐き気までしてきそう。

プリンターが紙を吐き出している間、蒸しタオルと目にあてて一休みすることにした。


窓からは朝日が差し込んでいて、通学の子供たちが笑う声も聞こえる。
壁一枚向こうの世界がまるで異世界のような気分だ。


一休みした後、印刷の終わったシナリオを見直しながら、誤字と整合性がとれているかをチェックをする。

導入部だけなのでまだシナリオ分岐はないし、双方のシナリオにもそれ程の違いはない。

後から書いたほうが追加したキャラクターとの最初のエピソードが加わるくらい。

プロットの方でこのキャラクターの必要性を納得してもらわなきゃいけないから、むしろそっちの方を丁寧にチェックする。


< 110 / 306 >

この作品をシェア

pagetop