お見合いの達人
「あ、そうだ今日モールで主催したお見合いパーーティがあるって聞いてます?


 受付の友達からサクラになってってて頼まれたんですけど、

今日はパートの武さんと代わってあげてたんで、

無理なんですよね。


それに、サクラとはいえ、会費払わなくちゃだし、

はっきり言って興味ないっていうか?


店長今日早番だし、参加お願いできませんか?」


「あ、どうかなあ、暇じゃないし私もそう言うの興味ないっていうか?」


「ああ、そうですよね!この間、恋人迎えに来てましたもんね?

 それに領収書の人もいたし……

 判りました、じゃあ他の人に……」



「み、ミーコちゃん!」


「はい?」


「参加する!させてそれ!興味あるから!」



「……はあ、店長が参加してくれるなら、

 私としては願ったりかなったりです。


 けど、いいんですか、彼氏は?」


「いないし」



そう誰もいない。


今周りにいるやつらは、お見合いですべて断った、

いわゆる破談した男たちなんだから。

そんな男たちに振り回されて貴重な三十代最後の大切な一年を

無駄にしてなるものか。


しかしどうするこの腫れぼったいブー顔。



< 72 / 198 >

この作品をシェア

pagetop