黄昏に香る音色 2
病院を出た直樹は、携帯を取り出し、電話をかけた。

すぐにつながった。

「香里奈さん。ちょっと話がある…いつもの公園で…」

携帯を切ると、直樹は走り出した。

駅まで。

まだ時間は早いが、もう真っ暗だ。

でも、直樹には、外のすべてが、清々しかった。
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