天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
僕は戦い中、

一言も、声を出すことができなかった。

迫力と恐怖に…ただただ圧倒されていた。

森を出ると、

(ポイント、ゲット。500ポイント)

カードが鳴った。

「後は…もっとポイントを集めるだけね」

手に戻ったチェンジ・ザ・ハートを見つめながら、アルテミアは歩き続ける。


「あ、あのお…」

僕は、やっと声が出た。

アルテミアは、無視して、

カードに、アクセスコードを打ち込もうとする。

「あのお…」

さらに、無視だ。

仕方なく、勝手に話す。

「あなたは…どうして、戦うんですか?」

アルテミアは、こたえない。

「何の為に、戦ってるんですか?」

アルテミアは、コードを打つのをやめた。

カードを胸元に差し込むと、チェンジ・ザ・ハートをトンファータイプにして、構えた。

「あのお…どうして…」

「黙れ!」

アルテミアは一言、言い放つと、

辺りを警戒しだす。

アルテミアの肌が、ざわめく。

「この感触は…。だけど…早過ぎる」

「あのお…どうかしたんですか?」

アルテミアは、チェンジ・ザ・ハートを見、

「そうか…最初から、罠か」

アルテミアが、舌打ちした瞬間、

周りの地面が割れた。


< 28 / 1,566 >

この作品をシェア

pagetop