天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
恐怖。
いや、恐怖なんてなかった。
僕は、自分でもわからないけど、抗うことをしなかった。
ゆっくりと、化け物の巨大な口に向かって、引きずり寄せられていく。
(なぜ、だろう…こんな時に、心が落ち着いてくる)
灼熱の太陽に照らされて、汗だくだったのに…もう汗をかいていない。
化け物が、鳴いた。
その甲高い奇声を聞いた瞬間、僕の心が踊った。
(こいつは…僕の獲物だ)
僕とは、違う僕が呟いた。
(えっ)
いつもの僕が、驚いた時、
僕は、絡まった糸を引き契り、化け物に向かって襲いかかった。
その時、世界が動いた。
世界中の防衛システムが、警告音を発した。
「サハラ砂漠内に、最上位の魔物反応あり!か、神レベルです…炎の女神…」
オペレーターの女魔術師の報告に、南西方面防衛本部司令官は、仮眠中ながら、中央司令部に飛び込んできた。
円形に広がる、小型コロッシアムのような作りの司令部は、球状の天井は、百八十度スクリーンとなっていた。
「炎の女神は、死んだはずだ!」
司令官の言葉に、オペレーターはキーボードに指を走らせる。
「砂漠が燃えているだと」
衛星軌道上にいる監視式神は、広大なサハラ砂漠の半分近くが燃えている映像を、スクリーンに映していた。
「何が燃えているだ!あそこは、燃えるようなのものはないだろ」
「砂、そのものが燃えています」
他のオペレーターが、答えた。
「解析結果でました!炎の女神と同等の魔力反応は、ありますが…魔力紋が違います。この波動は、今まで記録されたことがありません」
「新しい魔神が、生まれたとでも言うのか!それも、神レベルの」
司令官は、そばにあったディスクを叩いた。
「やっと…二人の女神がいなくなったというのに… 」
いや、恐怖なんてなかった。
僕は、自分でもわからないけど、抗うことをしなかった。
ゆっくりと、化け物の巨大な口に向かって、引きずり寄せられていく。
(なぜ、だろう…こんな時に、心が落ち着いてくる)
灼熱の太陽に照らされて、汗だくだったのに…もう汗をかいていない。
化け物が、鳴いた。
その甲高い奇声を聞いた瞬間、僕の心が踊った。
(こいつは…僕の獲物だ)
僕とは、違う僕が呟いた。
(えっ)
いつもの僕が、驚いた時、
僕は、絡まった糸を引き契り、化け物に向かって襲いかかった。
その時、世界が動いた。
世界中の防衛システムが、警告音を発した。
「サハラ砂漠内に、最上位の魔物反応あり!か、神レベルです…炎の女神…」
オペレーターの女魔術師の報告に、南西方面防衛本部司令官は、仮眠中ながら、中央司令部に飛び込んできた。
円形に広がる、小型コロッシアムのような作りの司令部は、球状の天井は、百八十度スクリーンとなっていた。
「炎の女神は、死んだはずだ!」
司令官の言葉に、オペレーターはキーボードに指を走らせる。
「砂漠が燃えているだと」
衛星軌道上にいる監視式神は、広大なサハラ砂漠の半分近くが燃えている映像を、スクリーンに映していた。
「何が燃えているだ!あそこは、燃えるようなのものはないだろ」
「砂、そのものが燃えています」
他のオペレーターが、答えた。
「解析結果でました!炎の女神と同等の魔力反応は、ありますが…魔力紋が違います。この波動は、今まで記録されたことがありません」
「新しい魔神が、生まれたとでも言うのか!それも、神レベルの」
司令官は、そばにあったディスクを叩いた。
「やっと…二人の女神がいなくなったというのに… 」