天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「うおおおっ!」

奇声を発しながら、突進してくる兵士の異様な魔力の高まりに、アルテミアは避けられるギリギリのタイミングまで引き寄せ、くるっと避けた。

輝く兵士は、仲間の群れに飛び込み、爆発した。

「自爆!?」

それは、サーシャが使ったソード・オブ・ソウルに近かった。

ポイントがなくなると、次々に突進してくる兵士を避けながら、

次々に爆発が起きた。

「ラル!」

アルテミアは、爆風に煽られながら、結界の外にいるラルを睨んだ。

しかし、ラルはただ笑っているだけだった。










「アルテミアは、自我に目覚めてから、人を殺したことがない」

安定者の間で、腕を組ながら、クラークはいた。

「少なくとも、勇者になってからは...一度もない」


クラークのそばで、踞っていた安定者達は、ブラックカードを取出し、回復魔法を使う。

そんな様子をちらっと確認したクラークは、無視して、上を見た。

「さて…どちらに転ぶか」

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