天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「女神か」

信長は憎々しく、アルテミアを見つめた。

片膝を付きながらも、トンファータイプにしたチェンジ・ザ・ハートで、

アルテミアは、僕を庇うように、信長との間に入り、日本刀を受け止めていた。

「天空の女神が!」

アルテミアより、さらに後方で控えていた蘭丸は、思わず立ち上がろうとした。

「蘭丸!」

信長は、それを制して、日本刀に力を込めた。

アルテミアも、腕に力を込める。

「ならば、お前に問おう!わしの願いとは、何だ?」

アルテミアは、鼻で笑った。

「アルテミア…」

僕は、至近距離にあるアルテミアの横顔を見た。

口元が、にやついている。

「知れたこと」

アルテミアは、日本刀を押し返すと、信長を凝視し、

「あたし達と、戦うこと」

ゆっくりと立ち上がった。

「だろ?」

アルテミアの言葉に、信長はにやりと、口元を緩めると、

「よくぞ、申した」

日本刀の力を握る力を抜くと、チェンジ・ザ・ハートと交えるのをやめ、力に逆らわず、刀を斬り返した。

いきなり、押す力がなくなり、体勢を崩したアルテミアを無視し、

信長は、僕に向かって斬りかかる。




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