天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
そんな感じで、本屋で立ち読みをしている間に、

目覚ましは鳴り、

僕は起き上がった。





いつもの如く、学校に行った僕は、

信じられないことを聞くことになる。

明菜が、意識不明の昏睡状態になってるというのだ。

クラスの女子の噂話で耳にして、

朝礼で、担任の先生が報告したことで、

それが事実だとわかった。

「あ…」

僕は席を立った。

「どうした?赤星」

担任が驚き、僕を見た。

「先生…」

僕は、嫌な胸騒ぎがした。

「赤星?」

僕は、訝しげな顔を向ける先生を見据え、

「先生。今日は…体調が悪いので、早退します」

棒読みで台詞をしゃべるように言うと、勢いよく頭を下げ、

僕は鞄を引っつかむと、教室から飛び出した。

「おい、赤星!」

担任の呼び止める声が、聞こえたけど、

僕は無視した。


昨日、異世界に行っても、アルテミアの声が、聞こえなかったのは…多分。


校門をくぐり抜け、

一目散に走った。

明菜の家まで。
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