天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「明日香…」

ティアは、顔を赤らめる。

その様子に、啓介はやっと気づいた。

「おめでとう」

マルコは照れ、

「あ、ありがとう…。本当は、もう…籍を、いれておかなくちゃならないんだけど…」

マルコは、周りを見回した。

「まだ…そんな、状況じゃないんだ」

さびれた街。

まだ…この国は、発展途上であり、内乱が終えなかった。

「でも…この子が、生まれる頃には、きっと!よくしてみせる」

マルコは、お腹を見つめながら、力強く誓った。



「腹へった」

そんな4人の横を、大輔が歩いていく。

しばらくの間。

4人は笑った。

「そうね。折角のスープが、さめちゃうわ」

ティアの言葉に、

マルコと、LikeLoveYouのメンバーは、歩き出す。



「明日香さんですね」

後ろから、名前を呼ばれ、明日香は、立ち止まった。

他の人は、聞こえなかったのか…立ち止まらずに、歩いていく。

「明日香さんですよね?」

「日本語?」

振り返った明日香の視線の先に、誰かが、立っていた。

フードの為、誰かわからない。

「あなたに…和美さんから、伝言があります」




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