天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「これでいいんだな?」

町の遥か上空に、浮かぶアルテミア。

「うん」

僕の言葉を聞くと、

アルテミアは、アルティメット・モードになり、宇宙へと飛び上がっていた。

時空間をこえる為に。






湖の畔で、僕達を待っていたロバートの近くに、アルテミアは降り立つ。

指輪を見つめていたロバートは、アルテミアが近付いてくると、顔を上げた。




「結局…ヴァンパイア・キラーの在処は、わからなかったな」

ロバートの言葉に、アルテミアは首を横に振った。

「いえ…。何となくわかった気がする」

アルテミアの脳裏に、母の笑顔が浮かんだ。




「ギェー!」

奇妙な声を上げ、湖のそばの林から、キマイラが姿を現す。

虎の体に、猿の顔、蛇の尻尾をしていた。

「やれやれ」

ロバートが、肩をすくめ、

「大したポイントにならないが」

「いくわよ」



「モード・チェンジ!」







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