天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
螺旋階段を真ん中を、ギロチンが落ちては、上がり、落ちては、上がりを繰り返している。

「フゥ…」

僕はもう一度、息を吐くと、ライトニングソードを握り締めた。

「来たか…」

上から、カシャカシャと音を立てながら、数えきれない骸骨の魔物が降りてくる。

下からも、音がした。

「いくぞ!」

僕は、ライトニングソードを突き出した。

そのまま、階段をぐるぐると上っていく。

人一人がやっと通れるくらいしか、幅がない。

先頭の骸骨が、近づいてくる。

「赤星!」

ティフィンが叫んだ。

真横を、ギロチンが落ちていく。

「うおおおっ!」

ライトニングソードが輝き、雷鳴を放ちながら、僕は先頭の骸骨に突き刺し、

横の空洞に蹴り落とした。
ギロチンが、落ちた骸骨に突き刺さりながら、下へ落ちていく。

道が狭いから、一対一になるのが、救いだ。

下が来る前に、できるだけ上にいかないといけない。

剣を持つ骸骨達と、僕は剣を交えながら、ただ足で一歩でも前に出した。



ティフィンは、赤星の背中に回り、しがみ付いていた。

震えながらも、微かだが…赤星の身に起こっている変化に気付いていた。

(魔力を…感じる)

まだ漂う程度だが…赤星の体から、魔力を感じていた。

(魔王の封印を押している?)

ティフィンは、その微かな希望に、ぎゅっとしがみ付く手に力を込めた。

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