天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「ライ!」

僕の怒りに…

やっとライは、口を開いた。

「たかが……人から生まれた後天的バンパイアが…何を吠えるか!」

ライは笑い、指先を動かした。

すると、天井を突き破り、雷空牙が、僕を直撃した。

しかし、僕は微動だにせず、全身で…雷空牙を受け止めた。

ライトニングソードが、シャイニングソードに変わっただけだ。

「星の鉄槌は、僕にはきかない」

無傷の僕を見て、ライは目を見開き、思わず玉座から立ち上がろうとした。

が、しかし、

ライは動けなかった。

「な、何だと!」

雷空牙の雷撃によって、僕の体は輝いていた。

僕は、左手を突き出した。

光は、人差し指に集まり、

指輪になった。

右手についていた指輪は、砕け散った。

「だけど!お前を倒すのは、僕じゃない!」

突き出した指輪に向けて、さらに天から、光が落ちてくる。


「モード・チェンジ!」

光の暖かさを感じながら、僕は叫んだ。

今度は、指輪からまばゆいばかりの光が溢れだし、僕を包むと、


光を切り裂いて、中から現れた者は……。



ブロンドの髪を靡かせ、誰よりも強い意志と力を持つ……女神。
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