アオゾラデイズ
〜春日side〜

体育館の中が、妙にざわついている。

うるせぇなぁ....

バスケに集中しようとした時、
いかにもオタクという言葉が似合いそうな
男達が興奮気味に話している事が
耳に入った。

「おい、橘さんが倒れたって。」
「まじかよ!あの胸に触れるチャンスじゃん!
」
「保健室に運びに行こうぜ!」
「おう!」

....桜和が倒れた?

その会話を聞いた俺は、
男達を殴っていた。

ゴッッ!

「....いってぇ....って如月じゃん!」
「お、俺ら何もしないから!な!?」
「お、おう、しないしない。」

俺を見て慌てたらしく、
走って逃げて行ったが、
そんなことは気にしてられない。

ずかずかと前に進み、
桜和を囲んでいる野郎共を押しのける。

「どけ。」

すると明らかにいつもより
具合が悪そうな桜和が横になっていた。
揺らさないよう、静かに抱き上げて
保健室を目指す。

「桜和....」

いつまでこの小さな命が続くのだろうかと
考えずにはいられなかった。
< 13 / 23 >

この作品をシェア

pagetop