「部活~ウチらバスケ部~番外編」    佐紀、二十歳
(3)キャンパス・ライフ

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佐紀は、教室に入ると、友達を探した。


  「あっ、ナッキー、課題、写させて」


  「いいけど。
   どうしたの?

   やってこなかったの?」


  「うん、寝てた」


  「“寝てた”って、ダメじゃん。

   わかった、はい、どうぞっ」


  「ありがとう、恩に着るよ」


  「一つ、貸しね」


ナッキーは、悪戯っぽい笑顔で、
佐紀にノートを渡した。

佐紀は、急いでナッキーのノートを、
写し始めた。


このナッキーは、佐紀が大学に入って、
初めてできた友達だった。

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