不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



朝練が終わって

「じゃあな」

「あぁ」

悠と別れて教室へ

「藤倉君 おはよう」

またいつものギャル軍団

「はよ」

挨拶だけして自分の席へって…ついてくんなよ。

俺が座ると回りを取り囲んで

「藤倉君、今日も放課後練習なの?」

「…あぁ」

「ね、ね、練習終わるまで待ってるからカラオケ行かない?」

「ファミレス行かない」

「……」

コイツ等、何考えてんだ。

「ねぇ、藤倉君ってば」

「行くわけねえだろ。それに練習終わんのは遅いんだから絶対に待つな。 さっさと帰れ」

「あら藤倉君って優しいのね。心配してくれるんだ」

「……」

は、はぁ?

マジに勘弁してくれ。

「おまえら」

キンコーンカンコーン

ちょうど鐘が鳴った。

「また後でね」

手を振りながら散って行った。

て、うちのクラスの奴だけじゃねえのか?

慌てて教室を出て行ったのが数人。

いったい何なんだよ。

相も変わらず休み時間に来るし。




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