不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「あっ、凛ちゃん ありがとうね」
お袋が降りてきて
「いえ。陽菜ちゃん起きました?」
「フフフ…やっとね」
食べ終わり
「じゃあ俺行って来る」
「はい、お弁当」
「ん」
鞄に弁当を入れて、リビングにいる親父に
「親父、行って来る」
新聞から顔を上げ
「ん」
この一言だけ。
「あっ、お兄ちゃん もう行くの?」
「あぁ、お前が寝坊だからな」
「フンだ」
「朝から膨れんな。じゃあ行って来ます」
お袋と先輩が玄関で
「行ってらっしゃい」
自転車に乗って学校へ。