箱庭

「ア、セ…ビ?」



「うん、アセビ」



そう言うと彼女は嬉しそうに何度も呟いた


…よかったぁ、美由紀さんが言ってた花の名前おもい出せて…



アセビって…女の子なのに…



でも、気に入ってくれてるみたいだし…



アセビは、雨のふくをひっぱった



「おわぁっ」



「あめ、」



アセビは、雨を小さな家の前に連れてった



…この家…アセビ、のなのかな?



アセビは雨の顔をじぃっと見つめる


…?



「これ、アセビの。」



え?これが?



「え?アセビの家なの?」



そう言うとアセビは嬉しそうに笑った



ストン



アセビの笑顔を見て、ぼくは今、恋におちた。

< 21 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop