箱庭
「ア、セ…ビ?」
「うん、アセビ」
そう言うと彼女は嬉しそうに何度も呟いた
…よかったぁ、美由紀さんが言ってた花の名前おもい出せて…
アセビって…女の子なのに…
でも、気に入ってくれてるみたいだし…
アセビは、雨のふくをひっぱった
「おわぁっ」
「あめ、」
アセビは、雨を小さな家の前に連れてった
…この家…アセビ、のなのかな?
アセビは雨の顔をじぃっと見つめる
…?
「これ、アセビの。」
え?これが?
「え?アセビの家なの?」
そう言うとアセビは嬉しそうに笑った
ストン
アセビの笑顔を見て、ぼくは今、恋におちた。