“ほし”に願いを
*第二章*

少しずつ崩れていく日常



◇◆◇◆◇


朝、いつもと同じ時間に家を出た。



『おはよ、花』



いつもなら、この玄関の前で輝が元気よく挨拶をしてくれる。



「誰も……いない、か……」
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