秀才くんの子育て日記



「きゃっ」

 部屋に入ると視界が真っ暗になった。


 カチャカチャって音と一緒に、手が不自由になる。


「全く……一年もどこにいるかと思えば…まさか舞のところにいたとは……」


 アンタから逃げたかったの。

 それだけで、必死に隠れながら過ごしてきた。


 カナタの会社に契約の話が持ち上がった時、あぁ、見つかったって思ったの


 どこかの柱に繋がれる腕。


 もう、逃げられない。


「お仕置きだ。なぎさ。」


「いっやぁぁぁぁぁああああああっ」


 助けて………カナタ………


 SIDE END


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