秀才くんの子育て日記


 慌てて隣に行くと、にっこにこの舞さんがいた。

「あらぁ〜??」

「あらぁじゃないわよ!何言ってんのよ姉さんは!!」


 ナギの慌てようときたらかなりなもんで、なかなか純情なんだなーなんて思ってると、ナギがキッと睨んできた


「あんたもっ!なにか言いなさいよ!」

『えー?まぁ、何もしてないですよ。お話してただけです。』

 つまんないの、なんて頬を膨らましておたまを振り回しながらキッチンに戻っていく舞さん。

「にちゃ、あそぼ」

『はいよ。』


 しばらく雨依陽依と奏と遊んでると、ドタドタっと健さんが帰ってきた

「社長!どーゆーことっすかこれは!!」

『んー?』

「なんでこんなに給料上がってるんです!?俺!」

『え?あー、それ給料じゃなくってー。俺の飯代♥』

「はぁ!?」

 ほぼ毎日、大山家で夕食を頂いている俺。

 食材費だって、かかるだろーに。

 でも、健さんは受け取ってくれないだろうなーと思って、給料に出して振り込んでおいた。


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