Love Game



今度は船室のソファーに座っての撮影

ソファーの背に両手を掛けて頭を天井に向けて目を閉じたり薄く開けたり色々と。

その内にソファーに寝転がりカメラを見つめる。

ポーズは全てアドリブ

蓮の思うまま、ただソファーを使ってとだけの指示で。

次々変える漣をカメラが追っかけている。

カメラの後ろにいる私と視線が。

また舌で唇を舐めて、ニヤリと。

あまりの色気に私だけでなく戸部さんや周りにいるスタッフ、女性だけじゃなく男性も生唾もんだ。

このDVD、ファンにはお宝だな。

「はい、OK」

カメラマンの声が掛かった途端いつもの漣に戻る。

さっきまでの艶やかな色気は何処へいったんだろう。

昼御飯休憩を済ませ午後からはクルージングに相応しい爽やか好青年バージョンの撮影。

――



「はい、お疲れさま」

撮影が全て終わったのは6時前だった。

後片付けを済ませ

「じゃあまた明日」

「お疲れさま」

「お疲れ」

帰りは私はスタッフと一緒。

漣は一緒に帰るもんだと思ってたらしく機嫌が悪い。

ちょっと考えれば分かりそうなもんだけど。


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