Love Game



「て、ことで」

「えっ?何が『て、ことで』なわけ?」

「うん?だから抱き合ってばかりもいられないし」

「瑞希?」

「フフフ…先にお風呂どうぞ」

漣をソファーから立ち上がらせ

「ね」

「一緒に」

「だ~め」

「なんで?」

フフフ…

まるで拗ねた子どもみたい。

「あ、いいよ。一緒に入っても」

「ん」

今度は満面の笑みって…

「その代わり」

「その代わり?」

「一緒に寝ないから」

「えっ?」

「抱き合わない」

「瑞希?」

「どっちがいい?」

「マジで言ってる?」

「うん。マジで」

「はぁ~降参」

ホールドアップして

「1人寂しく入って来ます」

「はい、どうぞ」

「だけど」

えっ?

「ゥッ!」

いきなり激しく唇を

チュッ!

リップ音をわざとらしく響かせて

「続きは後で」

ニヤリッと笑いリビングを出て行った。

も、もう…あのスケベ!



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