Love Game



「どうした?」

いきなり背後から抱きしめられ

「なにを考えてる?」

いつ出て来たのだろう?

ドアが開くのも気づかなかった。

「瑞希」

「うん、ホワイトクリスマスになったらいいなって思って」

「ん?」

漣も窓から空を見上げて

「あぁ。降りそうだな」

「うん。降るなら雨より雪がいい」

「そうだな」

2人なにも話さずにただ空を見ている。

穏やかな時間。

こんな時が訪れようとは…

「瑞希?また泣いてんのか」

「変だね。泣くことなんかないのに。 年かな?涙脆くなった」

「瑞希」

漣の腕から身を解き

「シャワー浴びてくるね。漣もいい加減に服を着ないと風邪引くよ」

漣の頬にそっとキスをしてバスルームへ。

お湯を張ってくれたんだ。

シャワーを浴び顔と体を洗って

鏡に映った私の顔と体。

漣の付けた痕が点々と赤く…

何ヵ所に付けたのかしら?

鏡に映らない下半身を見るとお臍の脇にも太ももにも脹ら脛にまで付いている。

見ていると夕べのことが思い出されて恥ずかしく全身が赤く染まる。

慌ててバスタブに身を沈め…

暖かい。

全身がリラックスする。


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