Love Game



ピンポーン

あっ!

「晩飯きたみたいだ」

漣がドアを開けてウェイターがテーブルにクリスマス料理の数々を並べている。

チップを渡してウェイターが出て行き

「瑞希、座って」

「うん」

アイスペールからワインを取り出して栓を抜く。

そしてグラスに。

「シャンパン」

「やっぱりクリスマスにはシャンパンだろ」

「そうだね」

グラスを掲げて

「夕べ、あ、夜中か。その時にも言ったけど改めてメリークリスマス」

「メリークリスマス」

シャンパンを一口。

「美味しい」

「ん。さ、食おう」

如何にもクリスマスって感じのディナー。

お皿の上には綺麗なお料理。

日本料理が詫び錆びの水墨画だとするとフランス料理は水彩画って雰囲気。

じゃあ中華は油絵かな。

でも、どの料理も視覚で味わい嗅覚で味わい最後に舌で味わう。

これって凄い贅沢なことだな。



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