Love Game



ピンポン

ガチャッ!

腕を引っ張られ、ドアに押し付けられ唇を奪われる。

「…ゥ…ゥン」

無理矢理唇を割り舌が口腔を犯してる。

漣の胸を叩いて…

でも逆に腕を掴まれ

舌は私の舌と絡んでる。

――



漸く離れ

ハァハァハァハァ

「な、何するのよ」

きつく抱きしめられ

「抱きたい」

「……」

首筋に顔を埋めてキスしてる。

「ち、ちょっと漣君」

離そうともがくんだけど鋼のような腕からは逃れなれなくて

「漣君…と、とにかく…あ、あっち行こう。此処…入り口だよ」

顔を上げて漸く

「あ、ごめん」

やっと気がついたみたい。

だけど…

離れてくれるかと思ったんだけどガッチリ抱えられソファーへ

「あ、あのね漣君」

また首筋に…

「ん?」

「に、逃げないから…ちょっと…は、離れてくれない?」

「嫌」

嫌って言われても困るんですけど。

「と、10日振りだから顔見せて。 ね。まだ『おかえりなさい』 も言ってないよ」

顔を上げて

「ごめん」

フフフ…

何だか項垂れた仔犬みたい。

漣の頬に手を添えて

「おかえりなさい」

チュッ!

軽く唇を触れた。

「ただいま 瑞希さん」

嬉しそうに笑い

チュッ!

触れるだけのキスを。

「2、3日前に漣君の事務所と打ち合わせした時に撮影が延びてるって言ってたよ」

「ん…2日延びた。で、やっと今日帰れたんだ」

「そうなんだ。時差とかあるから分からなかった」

「ん。あ、瑞希さん何か飲む」

「えっ?あ、そうね、貰おうか」

「ビールでいい?」

「うん」

漣が冷蔵庫へ

少しでも時間を稼がないと。

直ぐに襲い掛かるんだもん。

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