キミ想イ

“カレ”と“ワタシ”

最近学校に行った後はチャリンコで30分かけて隣町へ行くことを続けている私と橙。

隣町で私たちは、ある団体に入っている。

その団体には去年から入ったんだけど、今年で私の歳は卒業だ。

女子は18歳まで。

卒業後も、来ることはあるが、今までよりは少なくなる。

彼はその団体の上の人だ。

つまり、卒業後は会うことはあるけどあまり会えない。

だから今年は、もっと隣町へ行って会いたい。触れたい。話したい。

そんな思いばかりがずっと心の中にある。

はぁ…つら。


「弥好奈~、死んでるよ~」

4時間目の授業中、後ろから橙がつんつんとつついてくる。

起きる気力のない私は力ない声で

「死んでないわバァカ……」

と言った。

「起きなさいよ~。この授業終わったら向こう行くんでしょ~?」

「分かってる~…」

授業なんてだるい。

早く向こうに行って楽しみたいの。

橙も、私も

あの団体にいる時が、すごく笑顔でいれる。
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