俺様上司とツンデレ部下

「そーですよ‼︎私の純潔返してください!どー責任とってくれるんですか⁉︎」

「あっ、いや、その…すまない…。」

「すまないじゃないですよ‼︎私の…私の…。」

気持ちのないキスで、ファーストキスを奪われたのが悔しくて涙がこぼれる。

「⁉︎ なっ、泣くな美空!」

「だって…気持ちのないキスなんて…私はしたくなかったのに…。」

「気持ちのないキスじゃない‼︎」

「へっ…?」

「あっ、いや、その…だから、気持ちはあるっていうか…なんていうか…。」

「部長?」

「〜っ!お前が好きだ!分かったかこの鈍鈍女!」

「なっ!」

何今の⁉︎

え?それが告白??

いや、てかなんで部長が…。

「返事は?」

「え?」

「だから、返事!」

「あっ、えっと…はい…。」

「え?」

あっ…つい、はいって言ってしまった…。

いや、だって告白なんて初めてで…ドキドキしたというか…。

けど、あの部長だし…彼氏にしたら、それはそれで怖いっていうか…。

「彼女は大事にするけど?」

突然、部長が言い出したのは、まるで心を読んだかのような言葉。
< 11 / 25 >

この作品をシェア

pagetop