俺様上司とツンデレ部下

「伸也さん、あそこのお店入ろうよ!」

「ん?…あぁ、いいよ。」

「やったー!」


私がはしゃいで店に入るのを見て、伸也さんは苦笑い。

やっぱり子供っぽいと思われてるのかな?

それでも、新婚旅行を伸也さんにも楽しんで欲しくて、つい大げさになってしまうの。

だって、この旅行は、愛を確かめ合うものでしょう?


「伸也さん、どっちがいい?」

「…どっちでもいいんじゃないか?」

「また、そんなこと言う!もっと真剣に選んでよ!」

「…じゃあこっち。」

「…適当に選んでない?」

「…そんなことは、ない。」

「…もういいよ。買ってくる。」


あぁ〜もうっ‼︎

なんであんなに無関心なの⁉︎

仮にも私はあなたの嫁なのよ⁉︎

なのに、どうして嫁の服選びも楽しそうにできないのよ!

そりゃー、女性の服選びは男性にはつまらないものってのは分かるけど…。


(でも、やっぱり…楽しい顔して欲しいのに…。)


< 20 / 25 >

この作品をシェア

pagetop