エリート同期のプロポーズ!?
ばれてる……。


「す、好きな人……?」


「ばれてないとでも思った?

自分といる子の気持ちがどこに向いてるかくらい分かるよ。

慣れっこだよ。またか、と思うだけ」


……ん?


またか、と、思う……?


もしかして、絢斗君は、前もそんな思いをしてきた……とか?


そうか。


なんか、それなら納得出来る。


分かる気がする。


「絢斗君……沙耶香ちゃんとのことは?」


絢斗君の肩が一瞬震えた。


……やっぱり。


「絢斗君……沙耶香ちゃんが好きなのね?

だけど今更戻れなくて後悔してるんじゃないの?」


「李花ちゃん、探偵気取り?それとも占い師にでもなったつもり?似合わないよ、そんなの」


「だって……」
< 354 / 376 >

この作品をシェア

pagetop