私の師匠は沖田総司です【上】
目を覚ますと、見慣れた天井がうっすらと見えました。部屋が暗いということはまだ夜ですね。

「ん……」

誰かが呻く声が聞こえ、隣を見ました。すると、そこには土方さんの姿がありました。

自分の腕を枕にして、寝ているのにも拘らず眉間には皺が寄っています。

寝ている時ぐらい眉間に皺を寄せるのをやめればいいのに、と思うのは私だけでしょうか。

私は押し入れから布団を取り出すと土方さんの身体に掛けた。

このままだと土方さんが風邪を引いてしまいますからね。

もう一度、布団に潜るとさっき見た夢のことを考えました。

いつもと違う夢。

男のセリフが変わっていました。

どうしてなんだろう。

土方さんが隣で眠ってくれたおかげでしょうか?

掛布団を引き上げ、頭まですっぽりと被ります。

いつもなら悪夢を見た後、不快感で眠ることができませんが、今日は悪夢が気になって眠れそうにありません。

どっちにしろ今日も眠れませんね。眠れない理由が変わっただけです。
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