私の師匠は沖田総司です【上】
国の開国を目指す龍馬さんと、佐幕派の新選組に属する私は敵対関係。

本来、こうして会うこともダメなんだ。

なのに私は今こうして会って、さらに私の情報を与えようとしている。

私の情報一つで歴史が大きく変わるとは思えないけど、土方さんや組長たちに教えてないことを話すのは抵抗があった。

仲間が知らないことを敵に教える。

その行為が新選組を、そして師匠を裏切っているような気がした。

手が握り拳を作る。

でも、龍馬さんは私が新選組に属しているとは知らない。

あくまで友達として私の話を聞こうとしてくれている。

……そう、友達だから。

私も友達として、今まで誰にも話せなかったことを、龍馬さんに聞いて欲しかった。

両親や学校の友達にも話せなかった、師匠のことも含めて全部話したいと思った。

「分かりました。お話します」

お互いに友達だと思っているからこそ、敵とかそういうのを考えなくて良いと思うのは、私の単なる我が儘でしょうか?
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