私の師匠は沖田総司です【上】
斎藤さんが部屋の襖を開ける。するとすぐに煙草の臭いがツンと鼻についた。
煙草の臭いに、斎藤さんの表情が少し険しくなったのは気のせいではないだろう。
「また吸われていたのですか?ほどほどにしなければ身体に障ります」
「そう固いこと言うなよ。この一服が俺にとって唯一気が休まる時なんだよ」
「ならばせめて換気ぐらいしてください。部屋が真っ白です」
斎藤さんが部屋に入ると、そこには煙管を銜えた男性が一人小さな机の前に座っていた。
眼鏡を掛け、その奥にある鋭い目の下にはうっすらと隈があった。夜眠れていないのかな。
「それで斎藤、おまえが連れてきた入隊希望者はどいつだ」
「入っていいぞ」
私は「失礼します」と言ってから部屋に入る。部屋に入ったら、眼鏡の男性の顔に明らかな落胆の色が浮かんだのは気のせいだと思いたい。
「こいつか?」
「はい」
「おいおい、嘘だろ。こんなガキが入隊希望者だって?斎藤にしては面白い冗談だな」
私の前に座る男をは膝を叩いて笑い出した。
なんだこの男。
初対面の人に対してあまりにも失礼じゃないですか?
私は思わずムッとなり少し睨みつけた。
煙草の臭いに、斎藤さんの表情が少し険しくなったのは気のせいではないだろう。
「また吸われていたのですか?ほどほどにしなければ身体に障ります」
「そう固いこと言うなよ。この一服が俺にとって唯一気が休まる時なんだよ」
「ならばせめて換気ぐらいしてください。部屋が真っ白です」
斎藤さんが部屋に入ると、そこには煙管を銜えた男性が一人小さな机の前に座っていた。
眼鏡を掛け、その奥にある鋭い目の下にはうっすらと隈があった。夜眠れていないのかな。
「それで斎藤、おまえが連れてきた入隊希望者はどいつだ」
「入っていいぞ」
私は「失礼します」と言ってから部屋に入る。部屋に入ったら、眼鏡の男性の顔に明らかな落胆の色が浮かんだのは気のせいだと思いたい。
「こいつか?」
「はい」
「おいおい、嘘だろ。こんなガキが入隊希望者だって?斎藤にしては面白い冗談だな」
私の前に座る男をは膝を叩いて笑い出した。
なんだこの男。
初対面の人に対してあまりにも失礼じゃないですか?
私は思わずムッとなり少し睨みつけた。