黒い仮面の復讐劇
『は?ふざけんなよ』

『いきなり来てなんなんだよ』

『まだ死にたくないよぉ』

またクラスが一気に騒がしくなる

こんなことしてる場合じゃない
動かなきゃ

黒い仮面にはなんか理由があるはず
なんとしてでも私だけは生き残る

あとはどうなったってもいい

手始めに話しかけてみるか…
慎重にいけば撃たれる確率は減るはず…

「ねぇ、黒い仮面さん。」

黒い仮面が拳銃をマントの内側にしまう

撃たれる心配は無くなった
これで安心しちゃダメだけど…

そして、
みんなの視線が私に集まる
これは流石にいやだな

「なんでしょう。北村琴莉さん」

「えっ…」

なんで私の名前を…
やっぱりコイツただの狂った奴じゃない

「名前を知られていることに驚いているんですか?知ってますよ。このクラスの全員分の個人情報。桂城高校2年1組北村琴莉さん?」

学校名とクラス、名前まで
事前に調べたのか

もっと知られていることは確かだけど

ボロが出たね
黒い仮面

これが〝計画的犯行〟だってことじゃない

計画的犯行はその計画を崩せばいい
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