初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
その後

「本当千夏と課長は平和なカップルよねー」


本格的に寒くなってきた今日この頃。
いつも通り食堂で昼食を食べていた。

由依はコーンスープを飲みながら呟いた。


「…それは褒めてるの?」

「う、うん。だって中学生…いや、小学生みたいな恋愛でしょ。課長って本当千夏のこと大切にしてるわよねー」

…文句を言われてるようにしか聞こえない。



江崎課長…ううん、和也さんと呼ぶようになってから一週間と少し。

和也さんの仕事がいつも以上に忙しくて、ちゃんと会ったのは3日前。
後は電話だけ。

仕事が忙しいのは仕方ないことだけどやっぱり寂しい。

あぁ…言っちゃダメなのは分かるけど会いたいなー…。


「おーい、妄想にふけっていらっしゃるところ悪いけど」


私の目の前に由依の手が伸びてきた。

も、妄想とは失礼な!
確かにちょっと和也さんのこと考えてはいたけど、決して妄想なんかじゃない!


「ぶっちゃけどこまで進んでるのさ」


漫画みたいに勢いよく飲み物を吹き出しそうになった。
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