初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
お見合いが決まった次の日の昼休み。

私は社内食堂で、油揚げがのったうどんを前にある人を待っていた。


遅いなー…


そう思いながら腕時計を見ると、待ち合わせ時間より10分以上過ぎていた。

ついさっきまで湯気のあったうどんはなく、冷たそうなうどんがぽつんとある。

彼女が遅いのは毎度恒例であるが、今日は別。
絶対今日は遅れない!とか言われたから、食べずに待っていたのに。

温かいうどんが食べたかった!!

うどんを見つめながら、心の中で愚痴っていると、前の席の椅子が結構大きい音を立ててひかれた。


「ごめん千夏!」

「やっと来たー…今日は由依が絶対間に合うって言ったから待っていたのに」

「だからごめんって!今度何か奢ってあげるから許して下さい‼︎」

「いいよ奢らなくても。仕事だし仕方無いよ」

「さすが千夏!」

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