初めての恋はあなたと。 「その後」を追加しました
「…いただきます」

「あぁ」


江崎課長に入れてもらった水を私は一気に飲み干した。

冷たい水が喉を潤してくれる。
これほど水が美味しいと思ったことはない。

コトンとヘッドボードにコップを置くと、江崎課長はベッドに腰かけた。

つまり私のすぐ横にいるということだ。


あくまで今は私と江崎課長の関係は良好ではない。
何より江崎課長は他の女性がいるのではないかという疑惑がある。

こんな風に…あの綺麗な女の人にも優しく接しているのかな。

そう思えば思うほど、嫉妬で自分がどうにかなりそうだった。

そうなるのが怖くて江崎課長との距離をあけようとした。


「どこへ行く?」


しかし呆気なく江崎課長に腕を掴まれてしまう。


「は、離して下さい…!」


掴まれた腕が熱い。


「離したら逃げるだろ」


真っ直ぐで何処か切ない江崎課長の目。
私は抵抗出来ず、離れるのを断念することになった。
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