やさしい手のひら・後編
一歩
「亜美・・・亜美・・・」

「・・・誰?」

遠くで誰かが私を呼んでいる

男の人の声・・・

「誰?誰なの?」



私はゆっくりと目を開けた

ここはどこだろう・・・

真っ白い天井、真っ白い壁、そしてこの匂い・・・

「何やってんだよ!俺がいなかったら、お前・・・お前は死んでたんだぞ」

「どうして・・どうして助けたりなんかしたの!死にたかった・・・の・・・に・・・。死なせてよ!!」

かすかに残る記憶・・・



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